奇跡の温泉ストーリー
昔、会長のおじいさんが近所さんにお風呂を提供しており、周りから喜ばれて感謝されていました。 温泉を掘る場合、おおがスイミングスクール用にと考えていましたが、おじいさんがやってきたことを聞いていて、自分もやりたいという思いから、「地域の人たちに喜んでもらえるような銭湯を作りたい」と考えました。
元々は、プールに温泉を使いたいと考えていましたが、温泉施設にするためには、どこに掘ればよいか、という話になりました。 当初、候補地は別の場所でした(永国寺の横)。 ある時、候補地で業者さんと会長、社長が話をしているとき「道路から遠いと温度が下がる」などの問題が浮上。銭湯を優先させたいという思いから、社長は迷わず「掘るのはココ!私の下!」と決めました(ここから奇跡のストーリーが始まります)。
周りからは「そんなに簡単でいいのか?」などと言われましたが……。 実はこの場所は、当時飼っていた愛犬「ころ」がいた場所(温泉の掘削終了と同時にころは亡くなりました)。まさに「ここ掘れワンワン!」状態。
まずは、露天風呂が先に完成しました(おおがスイミングスクールの会員向け)。その会員の間で温泉の良さが広がり、その噂を耳にした温泉マニアの方が、大分の玖珠から来店。 「何かが違う。これはモール泉では?」と言われました(奇跡!)。
そこで、当時雑誌に地層のシリーズを連載していた原田先生のもとに社長が赴き、約3ヶ月間勉強。その最中、原田先生が部屋にあったサボテンに水をあげようと、たまたま近くにあったおおがの温泉水をあげたところ……サボテンの成長がいつもより早いことに気づいたのです(奇跡!)。 このことをきっかけに、原田先生も本格的に調査。 「国内に類例を見ない可能性がある」とまで言われ、めずらしい「リグナイト泉」であることがわかりました。
この内容を人吉観光のために生かしたいと、おおがの湯の地質学的特質をまとめてくれました。 その後も、温泉による奇跡ともいえるストーリーがつながっていきます。